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住宅ローンの金利選び

住宅は一生の中で一番大きな買い物と言われるほど、高額になります。一括で購入する人はほぼいないのが現状であり、多くの人は住宅ローンを組みますが、金利のことをしっかり考えないとトータルの返済金額は数百万円変わってきてしまいます。そのためできるだけ金利の安いところを選ぶ必要があり、それぞれの銀行の特徴も考えなくてはなりません。

金利には固定、変動、全期間固定の3つの種類があります。固定は借り入れた時から3年もしくは10年、15年と一定期間の金利が固定されている仕組みであり、銀行に多い形です。借り入れた時の金利が低い場合は固定の方が良いのですが、長い期間固定をしていると将来的にもっと低くなった時に損をしてしまう可能性があるほか、固定された期間が終わった後に大幅に返済金額が上がる可能性があります。

変動金利は1年に2回見直されるものであり、やはり銀行に多い形です。変動の影響をすぐに受けやすく、なかなか住宅ローンを組んだ時の元本は減っていきません。ですが銀行では毎回返済額の改定は行わずおおよそ5年ごととなっており、改定後の返済額がその前の1.25倍以内にするというルールを設定しています。

全期間固定は一部の銀行、もしくはフラット35で行われており、住宅ローンを組んでいる期間中は固定されています。返済額と総返済額が固定されるので、金利が上がったとしても影響を受けにくいですが相場として高めに設定されており、初めから毎月の返済額が高くなるので、住宅を建てたばかりは生活が苦しいと感じることがあります。

住宅ローンの選び方は、数年後に教育費など大きな負担が生じるとわかっている場合は固定を、借入金額が少なく15年ほどで完済できる可能性のある人は変動を選ぶと良いです。逆に相場を把握するのが苦手で、返済途中で額が上がってしまうのが嫌な場合、年齢などの理由から将来住宅ローンの借り換えが難しい場合などは全期間固定を選びます。

住宅ローンには3つの種類があり、選び方は大変難しいです。銀行でも相談に応じてはくれますが、銀行によっても金利は異なっており、数社を検討する必要があります。また支払いが困難になった場合に保険や保証がついているものなのかもチェックが必要です。自分に何かあった時にローンの金額が0円になる団体信用生命保険や、がんや脳卒中などになった時の保障、地震などで自宅が破損した場合に返済が免除になる災害補償など様々なものがあります。このようなものをつけると返済金額が若干高くなり、金利にも影響してきますが、つけておくと安心です。